AIが物理法則を発見する時代、人間の役割は?

学術応用

AIと物理学の融合がもたらすパラダイムシフト

物理学者の仕事が「仮説を立てる」ことじゃなくなる時代

要は、今までは物理学者って、自然界の現象を観察して、そこから法則を見つけるってのが仕事だったわけですよ。ニュートンがリンゴを見て万有引力に気づいたとか、アインシュタインが特殊相対性理論を作ったとか、まあそういう「ひらめき」と「直感」が重要だったんですけど、最近のAIの進化を見ると、別に人間の直感いらなくない?って話になるんですよね。

実際、惑星の軌道のデータをAIに突っ込んだら、勝手にニュートンの法則を導き出すって実験もあるんですけど、それってつまり、「物理法則は人間じゃなくても発見できる」ってことなんですよ。じゃあ人間の物理学者いらなくね?ってなっちゃうんですよね。

これからの研究者は、仮説を立てる人じゃなくて、「AIが出した法則を解釈する人」とか「AIにどんなデータを与えたら有用な出力が返ってくるかを考える人」になっていくと思うんですよ。要は、脳みそをフル回転させて物理法則を探す時代から、AIに仕事をさせてその成果をマネジメントする時代にシフトするって話です。

人間の限界とAIの暴走リスク

ただ、こういう話すると、「AIが物理を解明してくれるなんてすごい!」って思う人もいると思うんですけど、それって逆に言うと、「人間が理解できない法則」がどんどん出てくる可能性もあるってことなんですよね。

AIって、ブラックボックス的な要素が多くて、結局なんでその結果にたどり着いたのかがわかんないまま使ってることが多いんですよ。物理も同じで、AIが発見した法則を人間が「直感的に理解できない」ってなると、「なんかすごいことが起きてるけど、説明はできません」みたいな状況になる可能性がある。

つまり、「理解できない物理」を使う世界って、ちょっと気持ち悪くないですか? なんか「魔法みたいな技術」って感じになるんですよね。でも、実際にそういう方向に進んでるので、人類の科学って、もう哲学とか宗教に近づいてるなって思うんですよ。

研究者より「AIハンドラー」が重宝される社会

知識よりも「適切な問い」を立てられる人が勝つ

今後の物理学者って、知識をたくさん持ってる人より、「AIにどんな問いを立てるか」を考えられる人が価値を持つと思うんですよね。要は、正しい質問をAIに与えられるかどうか。逆に言うと、変な質問をしたら変な答えが返ってくるだけなんで。

だから、「AIと共同で研究する力」っていう、今までの教育システムじゃ育たない能力が求められるようになるんですよね。で、そうなると、いわゆる「ガリ勉タイプ」とか「受験エリート」って、逆に不利になるかもしれない。だって、正解を出すことじゃなくて、「正解に導く質問」を考えるのがメインの仕事になるから。

そういう意味で、直感とかひらめきとか、柔軟な発想ができる人が今後の科学界で重宝されるようになるんじゃないかと思うんですよね。

学問の「民主化」が進む未来

もう一つ注目したいのが、AIを使えば誰でも物理の研究ができるようになるって話です。今までは、物理の研究って、膨大な知識と数学的スキルが必要だったから、限られた人しかできなかったんですよ。でも、AIにデータを渡して処理させることで、専門知識がなくても「新しい発見」をすることが可能になる。

たとえば、高校生が自宅でAIを使って物理の法則を見つけるとか、極端な話、そういうこともあり得るわけです。学問って、権威が支配してる世界でもあるんですけど、それを崩す存在としてAIはすごく面白い。

だから、今後は「肩書き」とか「大学名」とかよりも、「何を発見したか」とか「AIをどう使ったか」っていう、実力主義的な世界にシフトしていくんじゃないですかね。僕はそっちのほうが健全だと思ってますけど。

AIが生み出す「未知の物理学」とその影響

人類が理解できない科学が生まれる

AIが物理学を発展させると、人間が理解できない概念がどんどん出てくる可能性があるんですよね。要は、AIが何かの物理法則を発見したとしても、それを人間が説明できないとか、直感的に理解できないって状況が起こるわけです。

例えば、今の量子力学って「観測することで状態が変わる」とか「1つの粒子が同時に複数の場所に存在する」とか、もう直感的に意味不明なことが多いじゃないですか。これがさらに進んで、AIが「今まで誰も考えたことがない新しい法則」を発見したら、それを説明できる人間がいないって状況になる。

結局、人間が「AIの導いた物理法則を使うだけ」の時代になったら、科学のあり方そのものが変わっちゃうんですよね。研究者が法則を考えるんじゃなくて、AIの出力を「信じる」だけになるっていう。要は、科学が「理論の積み上げ」じゃなくて、「ブラックボックスを盲信する」ものに変わる可能性があるんですよ。

テクノロジーの進化が「魔法化」する

で、そうなると何が起きるかっていうと、人間の感覚から見て「魔法みたいな技術」が次々に生まれるんですよね。例えば、AIが開発した理論に基づいて、新しいエネルギー源が発見されるとか、未知の物質が生み出されるとか。

でも、それを説明できる人がいないと、どうなるかっていうと「とりあえず便利だから使うけど、どういう仕組みかは知らん」みたいな世界になる。今のスマホやインターネットも、大半の人は仕組みを知らないけど使ってるじゃないですか。それと同じで、「AIが発見した科学」は、理解されることなく使われるだけになる可能性が高い。

これって、昔の人が雷を見て「神の仕業だ」とか言ってたのと同じような状態ですよね。科学が宗教化するっていうか、「AIがそう言ってるからそうなんだろう」っていう信仰みたいになっていくんじゃないですかね。

社会と人間の役割の変化

研究者の役割が「発見者」から「管理者」に

AIが物理法則を発見する時代になると、研究者の役割は「新しい理論を考える人」じゃなくて、「AIが出した答えをどう使うか決める人」に変わると思うんですよ。

例えば、AIが「この装置をこう作れば新しいエネルギーが生まれるよ」とか言ってきたら、それを現実の技術としてどう適用するか考えるのが人間の仕事になる。でも、それってもう「研究者」っていうより「マネージャー」みたいなポジションなんですよね。

要は、科学者が頭を使って考える時代から、「AIが考えたことをどう使うか決める」時代になるって話です。そうなると、物理学者っていう職業は、今の意味とはだいぶ違うものになると思うんですよね。

人間が「賢い存在」じゃなくなる未来

で、これがもっと進むと、人間がそもそも「賢い生き物」である必要がなくなるんですよ。だって、AIが物理法則を発見して、AIが技術を開発して、AIが最適な社会の仕組みを考えるようになったら、人間って「それを使うだけの存在」になっちゃうじゃないですか。

例えば、今ってスマホの中に地図も辞書も計算機も全部入ってるから、暗記とか計算の能力って必要ないですよね。それと同じで、科学的な思考力とか問題解決能力も、AIが代わりにやってくれるなら、人間が賢くある必要がなくなる。

そうなると、極端な話、「人間はただ楽しく暮らせばいい」みたいな社会になるかもしれない。労働もいらなくなって、知識を学ぶ必要もなくて、「AIがすべてやってくれるから人間は遊んでてOK」っていう世界。でも、それって本当に幸せなのか?っていう話なんですよね。

結局、人間はどう生きるべきなのか

「考えること」自体が価値になる社会

AIがすべてをやってくれる時代になると、「じゃあ人間って何するの?」って話になるんですけど、多分「考えること」自体が価値になると思うんですよね。要は、科学とか技術の発展はAIに任せるとして、人間は「人間ならではの価値」を見つけないといけない。

昔の哲学者って、別に物理学を発展させたわけじゃなくて、「人間とは何か?」とか「幸福とは何か?」みたいなことを考えてたわけですよ。で、今の時代って、そういう哲学的な思考ってあんまり重視されてないんですけど、AIが科学を全部やる時代になったら、逆に「人間にしかできない思考」が重要になるんじゃないかと。

だから、これからの時代って、学問の意味も変わると思うんですよね。物理学とか数学とかの「事実を解明する学問」はAIに任せて、人間は「意味を考える学問」にシフトしていくんじゃないですかね。

「AIにできないことをやる」時代へ

結局、AIが科学を解明し尽くしたとしても、それをどう生かすかを決めるのは人間なんですよね。AIは「こうすれば新しい技術が作れるよ」とは言えるけど、「それをどう使うべきか」までは決められない。

例えば、AIが「この技術を使えば不老不死が実現できるよ」と言ったとして、それを本当にやるべきかどうかを判断するのは人間なわけです。倫理とか価値観の問題は、AIには決められないんですよ。

だから、これからの時代って、科学を発展させることよりも、「どんな未来を作るべきか」を考えることのほうが重要になってくると思うんですよね。人間は「AIにできないことをやる」っていう方向にシフトしていかないと、存在意義がなくなっちゃうわけです。

要は、「AIに物理学を任せたら、人間は何をするのか?」っていう問いが、これからの時代の大きなテーマになるんじゃないですかね。

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