トヨタ×AIが変える未来の街とクルマの常識

自動運転

AIがクルマを「OS化」する未来

要は、自動車業界がソフトウェア業界になるって話なんですよ

トヨタとNTTが巨大なAI基盤モデルを構築するって話なんですけど、要はこれ、車の世界でも「Linux」みたいな共通のOSを作ろうってことなんですよね。で、これが成功するとどうなるかっていうと、車が「ハードウェア」じゃなくて「ソフトウェア」で進化する時代になるんです。

昔の車って、新しい機能が欲しかったら、新しいモデルの車を買い換えるしかなかったんですよ。でもAI基盤がしっかりしてると、ソフトウェアのアップデートだけで性能が良くなるとか、運転支援がどんどん賢くなるとか、そういうことが普通になるわけです。

で、これってAppleのiPhoneがiOSアップデートでどんどん進化してきたのと同じ話で、つまりトヨタがやってるのは「クルマ界のAppleを目指してる」ってことなんですよね。

つまり、車を持つって概念が変わる可能性がある

これが進むと、たぶん「マイカー所有」の価値って下がってくると思うんですよ。今でもカーシェアとか使ってる人いますけど、将来的には「車のAIにログイン」して使うっていうモデルになる可能性がある。

つまり、「自分のAI設定」がクラウド上にあって、どの車を使っても自分の運転アシストの癖とか、ナビの好みとかがすぐ同期される。で、AIが「こいつは急ブレーキが苦手」とか「夜道で速度落としがち」とか学習してて、それに応じたサポートをする。

だから、「自分の車に愛着がある」みたいな感覚が薄れて、むしろ「自分のAIアシスタントが大事」って方向に価値観がシフトしていく気がするんですよ。

交通事故ゼロ社会のリアルな可能性

事故ゼロって、実は感情の問題じゃなくて統計の話

で、トヨタが「交通事故ゼロを目指す」って言ってるんですけど、これって本気でやればけっこう現実的な話なんですよ。というのも、人間の運転ってミスだらけなんですよね。

スマホ見てて反応遅れたとか、眠くて集中力落ちてたとか、信号見落としたとか。AIに運転任せることで、そのへんのミスが減るんだったら、事故は減って当然なんです。

要は、「感情」で語ると「絶対にゼロにはできない」とか言いたくなるけど、実際は統計的に「ほとんどゼロに近づける」のは可能って話です。

じゃあ、そうなると社会はどう変わるか

もし事故がほぼゼロになったら、保険業界とか警察の交通課とか、完全に再編されると思うんですよ。保険って事故があるから成り立ってるビジネスなんで、事故が減ると当然、収益構造が崩れる。

で、事故調査とか処理とかに人手を割いてる警察も、別の仕事に人を回す必要が出てくるかもしれない。AIによる違反検知が当たり前になれば、警察官が道路に立ってる必要すらなくなる。

だからAIで事故が減ると、直接的には人の命が助かるんだけど、間接的にはめちゃくちゃ多くの業界が再編される。つまり、社会の構造自体がAI前提になるってことです。

インフラとAIの融合が都市を変える

街づくりも「人間の失敗前提」じゃなくなる

トヨタが進めてる「Woven City」ってプロジェクトあるじゃないですか。あれって要は、全部がAIとIoTで制御された街なんですよ。人間の行動パターンを学習して、交通信号のタイミングから電力供給、ゴミ収集まで自動で最適化される。

で、こういう街が広がると、街づくり自体の発想が変わると思うんですよ。今までの都市設計って、「人がミスする」前提で作られてたんですよね。見通しの悪い交差点にはミラー付けたり、点滅信号にしたり。

でもAIが全部管理するようになると、「そもそもミスが起きない設計」にできるんです。で、それが当たり前になると、人間の行動の自由も増えるし、効率も上がる。

たとえば、信号待ちゼロの社会とか、渋滞がAIによって予測されて前もってルート変更されるとか。そうなると「移動=ストレス」って概念自体がなくなるんですよね。

要するに、人間が街に合わせる時代が終わる

今までは、「街の設計に合わせて人が行動する」ってのが基本だったわけです。決まった歩道を歩いて、決まった時間に電車に乗って、という感じで。

でもこれからは逆になる。AIが人の行動を予測して、それに合わせて交通やインフラを動かすようになる。つまり、「人に合わせて街が動く」ようになる。

で、これって地味にすごくて、たとえば「高齢者が増えるから移動手段どうしよう」とか、「子供の登下校の安全確保どうする」とか、そういう社会課題が全部、AIでカバーできる可能性がある。

だからこの流れって、単に技術的な革新ってより、「都市と人の関係性」が変わるレベルの話だと思うんですよ。

仕事と経済の構造がガラッと変わる

運転手という職業がなくなる時代

AI基盤モデルが本格化すると、まず影響を受けるのが「運転することを仕事にしている人たち」です。タクシー運転手、トラックドライバー、バスの運転手。これ全部、AIに置き換え可能なんですよね。

で、AIのほうが事故も少ないし、疲れもしないし、コストも安い。そうなると、企業側が人間を使い続ける理由ってほとんどなくなるんです。結局、経済合理性で動くので、「人間よりAIのほうが優れてる」となると、人は使われなくなる。

じゃあその人たちはどうするのかって話になると、「他の仕事をすればいい」って単純な問題じゃないんですよ。再教育とかスキル転換とか言うけど、年齢や地域によっては現実的じゃない。

つまり、この流れは「労働構造の再設計」を強制されるってことなんです。ベーシックインカムみたいな話が現実味を帯びる可能性もあるし、「働かない自由」みたいな価値観が再評価されるかもしれない。

労働から解放される社会は幸せか?

で、ここで面白いのが、「じゃあAIが全部やってくれるから人間は何もしなくていいですよ」って社会が来たとして、それが本当に幸せなのか?って話なんですよ。

人間って、意外と「役に立ってる」って実感がないと不安になる生き物なんですよね。だから、AIが運転も仕事もしてくれて、生活も全部最適化されて、それでも人間が「暇だなぁ、つまんないなぁ」ってなる可能性がある。

実際、今でも早期退職した人とか、時間がありすぎて逆に病むケースってあるじゃないですか。あれと同じような現象が、社会全体に起きる可能性がある。

つまり、「AIに任せること」と「人間がどう生きるか」は別の問題なんですよ。これからは「何をするか」よりも「何をしないか」「どう暇を楽しむか」みたいな価値観が重要になってくると思います。

日本が世界に再び影響力を持つチャンス

トヨタが作る「クルマのLinux」が世界標準になる可能性

で、ここまでの話って別に日本だけのことじゃなくて、世界中の国に関わってくるんですけど、日本の強みはやっぱり「製造業の信頼性」と「インフラとの連携力」なんですよ。

特にトヨタって、品質管理が徹底されてるし、世界中にサプライチェーンを持ってる。そこにAIが加わると、「安心して使えるAIカーOS」ってポジションを取れる可能性がある。

Linuxって最初はオタクのツールだったのが、最終的にAndroidやサーバーOSとして世界中に広がったじゃないですか。同じように、トヨタのAI基盤が「自動車版のLinux」になって、他のメーカーもそのプラットフォームを使う、って展開は全然あり得る。

つまり、日本がソフトウェアの世界で再び存在感を示せる数少ないチャンスなんですよ。で、それができるのがトヨタっていうのが、ちょっと皮肉というか面白いところでもある。

でも、政府が邪魔しなければの話

で、最後に現実的な話をすると、こういう革新的なことをやろうとすると、日本って政府とか規制が邪魔するんですよね。ドローンとかフィンテックとかもそうでしたけど、「安全性が〜」「ルールが〜」って言って動きが止まる。

でもAIの分野ってスピード命なんですよ。欧米や中国はとっくに実証実験やってて、法整備も後追いでやるってスタンス。でも日本は先にルールを決めたがるから、スタートが遅れる。

なので、トヨタとNTTが本気出すのはいいことだけど、それを潰すような規制が出てきたら、また「技術はあるけど使えない国」になっちゃう。そうならないようにするには、政治や行政の「やらない勇気」が求められるんじゃないかと思ってます。

まとめ:AIで変わるのは技術じゃなくて、人間の在り方

結局のところ、トヨタのAI基盤って単なる技術の話じゃなくて、人間の生活、仕事、価値観を根本から変えるインパクトを持ってるんですよね。

車が進化するってより、人間のほうが「どう付き合っていくか」を問われる時代になる。で、それに早く順応できた人が、たぶん次の時代でも快適に生きていける。

だから「技術がすごいですね」で終わらせずに、自分がどう関わるかを考えたほうがいいと思います。要は、「未来は勝手に来るけど、準備してたやつだけが得をする」ってことですね。

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