AIショッピングの登場で何が変わるのか
店員という職業がいらなくなる未来
要はですね、OpenAIのChatGPTがショッピング機能を搭載したって話なんですけど、それってつまり、人が「この商品どう思う?」って聞く相手がAIになるってことなんですよね。で、それって本来はリアル店舗の店員がやってた仕事なんですけど、それをAIが代替し始めたということは、将来的に「販売員」という職業が必要なくなるんですよ。
しかもこのAIって、個人の好みとか会話履歴をもとに商品を提案するわけで、要はめちゃくちゃ気が利く営業マンみたいな存在になるわけです。たとえば「ランニング用のシューズが欲しい」って言ったら、あなたが以前ジョギングしてるって話してたことを記憶してて、「このメーカーの靴はクッション性が高くて膝への負担が少ないですよ」みたいなアドバイスしてくるわけです。
これってリアルの店員がやるには難しいことなんですよ。だって、あなたの過去の買い物履歴とか、健康状態なんて知らないですからね。でもAIは全部覚えてる。だから、いずれは接客の多くがAIに置き換わる時代になると思います。
人間の購買行動が「思考停止」になる
で、ここからが面白いところで、人が自分で選ぶというプロセスが、どんどん省略されていくんですよね。昔は店に行って、いろんな商品を見比べて、「これかな?いや、こっちかな?」って悩む時間があったんですよ。でも今後はAIが「あなたにはこれがベストです」って出してきたら、それをポチっと買うだけになる。
要は、選択の自由っていうより、選択の“責任”を手放す人が増えるんですよ。失敗したくないからAIのオススメに従う。つまり、「自分で考える」っていう行為が減っていく。これって一見ラクそうに見えるけど、人間の判断力とか直感みたいなものが退化していく可能性もあるんですよ。
で、さらに言うと、この「おすすめ」は個人のデータに最適化されてるってことは、つまりその人の嗜好がどんどん固定化されていくわけですよ。たとえば「白いスニーカーが好き」ってAIにバレたら、今後ずっと白いスニーカーばっかり提案される。結果、好みの幅が狭くなるっていう、ちょっと皮肉な未来が見えてくるんですよね。
広告モデルの終焉と検索エンジンの衰退
「広告を出さない世界」への移行
今回のChatGPTのショッピング機能って、Googleショッピングと違って、広告ベースじゃないんですよ。要は、企業が金を出して検索上位に表示させるっていう仕組みじゃなくて、ユーザーに本当に合うものをAIが判断して出してるんです。
これって広告産業からすると、めちゃくちゃ怖い話なんですよね。だって広告って「人に選ばせるための情報戦」なんですけど、AIが「これがいい」って決めちゃったら、広告なんて見られないわけです。
つまり、広告の意味がなくなる。もっと言うと、広告費をかけて上位表示させても、AIが「いや、それユーザーには合わないです」って判断したら出てこない。で、企業はどうするかっていうと、「AIに好かれる商品作り」を始めるようになる。なんかもう、人間向けじゃなくてAI向けのプレゼン資料とか作る時代になるかもしれないですよ。
検索という行為がなくなる
あと、検索エンジンって「キーワードを入れて、結果を見て、比較して決める」っていうプロセスなんですけど、AIに「おすすめの商品は?」って聞けば、比較から選定まで全部やってくれるわけで、検索の必要がなくなるんですよ。
これって検索エンジンにとっては致命的なんですよね。だって、みんながGoogle検索しなくなったら、Googleの広告収益はガタ落ちです。要は、ChatGPTがやってることって、Googleという巨人の牙城にAIで切り込んでるってことなんですよ。で、その未来って意外とすぐ来ると思います。
現にZ世代とかって、もう「ググる」んじゃなくて「TikTokで調べる」っていう人も多いんですけど、今後は「ChatGPTに聞く」が当たり前になるんですよね。で、それが普通になったら、いわゆる「検索文化」が終わる。
リアル店舗の意味が問われる時代
店舗に行く価値がなくなる
AIが商品選定までやってくれるなら、リアル店舗ってもういらないんじゃないの?って話になるわけですよ。今までは「実物を見て選びたい」ってニーズがあったんですけど、最近の若い人って、もう商品を手に取って確かめるってこと自体に価値を感じない人が増えてるんですよね。
つまり、店舗に行くのは「めんどくさい」「時間の無駄」っていう感覚なんですよ。で、ChatGPTみたいなAIが「これがおすすめですよ」って言ってくれたら、信じてポチっとする。で、もし合わなかったら返品すればいいって発想です。
で、そうなるとリアル店舗ってどんどん縮小していくと思います。要は、体験型とかイベント型の店舗は生き残るかもしれないけど、ただ商品を並べて売ってるだけの店って、もう意味がない。人件費も家賃もかかるわけで、それならAIとECサイトの組み合わせで完結する方が効率がいいって話なんですよ。
消費者の「信用」が変わる未来
レビューの信頼性が崩れる時代
AIが推薦するショッピング体験が一般化していく中で、もうひとつ大きく変わるのが「誰の意見を信じるか」って話なんですよ。今までだったら、Amazonのレビューを見て「星が4.5だから安心」とか、「この人が高評価してるから買おう」みたいな行動をしてたわけですけど、今後は「AIが言ってるから間違いない」って方向に行くんですよね。
で、そうなるとレビューっていう仕組み自体の信用が揺らぐ。要は、人間が書いたレビューは「主観的すぎる」と見なされるようになる可能性があるんですよ。逆にAIが大量のレビューを解析して「信頼できるレビューだけ抽出して要約しました」って言ってくれたら、それだけで十分って話になる。
つまり、今までは「人の声」に依存してた購買判断が、「データの集合知」+「AIの解釈力」にシフトする。で、その結果として、誰かが発信する口コミや評価の影響力が相対的に小さくなる。インフルエンサー経済にも地味にダメージが出てくると思うんですよね。
「何を買うか」より「誰が勧めたか」がAIになる
で、ここも本質的な話になるんですけど、人って本来「自分の判断」を信じてるようで、実際は「信頼できる誰かの判断」に乗っかってることが多いんですよ。でも、今後はその「誰か」がAIになる。
で、AIって別に人間じゃないから、そこに人格も共感もないんですよ。ただ「あなたにとって最適です」っていうアルゴリズムの結果だけを返してくる。なのに人間は「このAIは信頼できる」とか思っちゃうんですよね。不思議なもんで。
結果、「AIが勧めたから買った」「AIが言ったから正しい」という信仰的な動きが出てくる。これ、かなり危ういと思ってて、AIが間違った情報を出したときの責任って誰が取るの?って話になるんですよ。で、結局は「使った人の自己責任」になるんですけど、みんなそのリスクを意識せずに使っちゃうんですよね。
仕事とスキルの再定義が始まる
接客業からコミュニケーション業へ
AIによって接客の大部分が置き換わるって話をしましたけど、じゃあ人間にしかできない仕事ってなんだろう?って考えると、「共感」とか「感情のケア」なんですよ。要は、AIは合理的だけど、冷たいんですよね。で、人間は非合理だけど、温かい。
だから、今後は「売る人」より「聞く人」が求められる時代になると思うんですよ。つまり「この商品どうですか?」に答えるんじゃなくて、「最近どうですか?疲れてませんか?」って聞いてくれる人が価値を持つ。これはもう接客というより、セラピストとか、カウンセラーに近い仕事になる。
で、そういう人って実はめちゃくちゃ少ないんですよね。AIにはできない「人間らしさ」っていうスキルが重視されるようになるので、逆に言うと、機械的な営業トークしかできない人は淘汰されていくと思います。
「選ばれる側」から「選ぶ側」への転換
さらに言うと、今までは「どの会社に入るか」「どの仕事をするか」っていう“選ばれる側”の発想が多かったんですけど、これからは「どのAIを使うか」「どの仕組みを使って自分をどう表現するか」っていう“選ぶ側”の時代になる。
要は、AIをツールとして使いこなせる人と、使われる側に回る人で格差が出るってことです。で、それってもう学歴とかよりも、「どのAIに何をさせるか」っていう設計能力なんですよね。
だから、今後求められるのは「このAIを使ってこういうことを自動化しました」っていうアウトプットのスキル。言い換えると、「頭のいい人」より「AIにやらせるのがうまい人」が勝つ世界になると思ってます。
未来は「便利」ではなく「依存」になる
楽になる=考えなくなる
AIに頼ることで、生活は確かに楽になるんですよ。でも、それって逆に「考えなくても生きられる世界」になっていくってことなんですよね。で、人間って考えなくなると、だんだん鈍くなるんです。
要は、AIに依存することで人間の直感とか判断力が劣化していく。昔だったら「これ高いけど質が良さそう」とか「直感的にこっちの方がいい」って選べたものが、今後は「AIがこっちって言ったから」になる。で、そのうち「自分の好みが分からなくなる人」も出てくると思います。
つまり、便利になるっていうのは、同時に「選択の自由と責任を放棄すること」でもある。で、その結果、人間はどんどん受け身になっていく。これは「進化」じゃなくて「退化」かもしれないですね。
人間が再び「能動的」になるには
じゃあどうすればいいのか?って話なんですけど、やっぱりAIに任せきりじゃなくて、「AIの意見+自分の意見」で最終判断をする習慣を持つべきなんですよね。つまり、AIはあくまで補助輪なんですよ。
で、自転車に乗るときも、補助輪外さないとバランス感覚って身につかないわけで。最初は頼っていいんですけど、最終的には「自分で判断する力」を鍛える。で、それを意識的にやらないと、人間って簡単に依存しちゃうんですよ。
だから、AIの時代に必要なのは「自分の頭で考える力を維持すること」なんじゃないかなと思ってます。
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