経費精算の自動化がもたらす「ヒマな人たち」の時代
人間の仕事は“確認作業”だった説
AIエージェントが経費精算を自動でやるって話なんですけど、つまり、今まで「このレシートは何の用途か?」とか「金額は正しいか?」みたいな、細かい確認作業をしてた人が仕事を失うってことなんですよね。で、こういう確認作業って、正直、創造性もないし、ミスしても誰かが二重チェックする仕組みがあったりして、ある意味で“存在しているだけ”の仕事だったりするんですよ。
こういう仕事って、日本の企業には結構多くて、「やる必要はあるけど、人間がやる必要があるのか?」って問われると、別に誰でもいいし、むしろAIのほうが正確なんじゃないの?っていう話になるんですよね。
AIが人の代わりに“ルールを守る”社会
AIって、ルールに基づいて行動するのが得意なんですよ。で、経費精算って、「この日付の領収書はこの社員がこの部署でこの用途に使ったかどうか?」ってルールが決まってるから、AIにとってはめちゃくちゃ得意分野なんですよね。
つまり、こういうルールベースの作業は、今後どんどんAIに置き換わっていくわけです。で、人間の役割はというと、「ルールの外にある例外的な状況を判断すること」になっていくんですけど、そういう例外対応すらも、AIが学習していけば、いずれはAIが対応できるようになる。
そうなると、「ルールを守る人間」ってのは、どんどんいらなくなるわけで、要は、真面目にルールを守ってきた人ほど、AIに取って代わられるという皮肉な状況になるんですよね。
“仕事の再定義”が必要になる時代
ヒマになる=悪いこと、とは限らない
で、こういう話をすると「AIに仕事を奪われるのは怖い」とか「自分の居場所がなくなる」とか言い出す人がいるんですけど、僕は逆に、ヒマになるのはいいことだと思ってるんですよ。要は、時間って一番大事なんで、ムダな作業をしないで済むなら、それに越したことはないわけです。
ただし、その時間をどう使うかって話で、「やることがなくなった」って言ってボーッとしてる人は淘汰されるだけなんですよね。結局、ヒマになっても、自分で価値を生み出せる人と、誰かから指示をもらわないと何もできない人とで、大きな差が出てくるんです。
「とりあえず座ってる人」の時代が終わる
日本の企業って、「何もしてないけど、とりあえず出社して座ってる」みたいな人が結構多いんですよ。で、そういう人が「業務を円滑に進める潤滑油です」みたいな顔をして存在してたりする。でも、AIが業務を回すようになると、そういう“なんとなく存在してる人”がいらなくなるんですよね。
要は、可視化されていなかった“ムダな人材”が、どんどん炙り出されるってことです。で、そういう人たちって、別に無能ってわけじゃなくて、仕事がなかっただけなんですよね。じゃあその人たちが他の仕事をするかっていうと、たぶんしない。だって、自分から動く習慣がないから。
結局、自分の価値を自分で見つけられない人は、どんどん仕事から排除されていくってことなんです。で、それって怖いことのように思えるけど、実はすごく健全なんですよ。ムダな仕事を温存するより、ムダをなくして効率的に生きる方が社会にとってはいいはずなんで。
社会構造が“スリム化”する未来
中間管理職の“終焉”
AIが経費精算をやるっていうだけで、これだけの構造変化が起きるって話なんですけど、実は一番ダメージ受けるのって、中間管理職なんですよ。なぜかというと、部下がやった仕事をチェックするのが中間管理職の仕事だったから。で、その“チェック”をAIがやるようになると、彼らの存在意義がなくなるわけです。
「部下の面倒を見ることが仕事です」って言ってた人が、「AIの面倒は見れません」ってなると、完全に詰みですよね。じゃあその人たちに別の仕事をさせるかというと、部下がいない中間管理職って、ただの人ですから、別に何かスキルがあるわけでもない。
要するに、「管理職としての肩書きが価値だった人」がどんどん淘汰される時代が来るってことです。で、それって別に悪いことじゃなくて、スキルがないならスキルをつければいいだけの話なんですよね。
“人間らしさ”が武器になる
じゃあ、AIにできない仕事って何なの?って話になるんですけど、たとえば“共感”とか“雑談”とか、“なんとなくの気遣い”とか、そういう人間くさい仕事は、まだAIにはできないんですよ。だから、逆説的ですけど、「人間っぽさ」が価値になる時代なんです。
雑談力が高い人とか、誰かの悩みを聞くのが上手な人とか、そういう人が評価されるようになる。今まで「そんなの時間のムダだろ」とか言われてたスキルが、逆に価値になるわけです。
つまり、「効率」ではなく「感情」が勝負になる仕事が、これから増えるってことです。で、それって今までの日本の教育とは真逆なんですよね。だから、社会全体がちょっとしたパラダイムシフトを求められるわけです。
教育と価値観の転換点
AI時代に“勉強できる子”は有利なのか?
日本の教育って、基本的に「決められたルールを覚えて、正確に再現できる人」を優秀とする構造なんですよ。でも、それってAIにとって得意分野なんですよね。つまり、優等生タイプって、AIと真っ向勝負すると負けるんですよ。
じゃあどうすればいいのかっていうと、「正解のない問いに向き合える力」が必要になるんです。で、それって今の学校教育ではほとんど鍛えられない能力なんですよ。だから、これからの教育って、「どれだけ創造的か」「どれだけ柔軟か」「どれだけ面白い問いを立てられるか」っていう方向にシフトしていくべきなんです。
つまり、「いい大学に入ること」よりも、「面白いアイデアを出せる人間になること」が重要になるって話です。今までの“学歴社会”が、AIの登場で機能不全になる可能性があるんですよね。
“何者でもない人”が力を持つ時代
で、今まで「自分は特にスキルもないし、普通の会社員です」って人が、なんとなく会社にぶら下がって生きてこれたんですけど、AI時代って、その“ぶら下がる先”がどんどんなくなるんですよ。で、そこからどう生きるかっていうと、結局「自分自身で価値を生み出せるかどうか」にかかってくるんです。
別に会社員じゃなくても、SNSで発信するでもいいし、YouTubeで何か話すでもいいし、何らかの形で“自分というブランド”を作ることが求められるようになるんです。つまり、「何者でもない人」が、一番リスキーな立場になる。
逆に言えば、「何者でもないけど、とりあえず動いてみる人」は強いんですよね。AIは指示されないと動かないけど、人間は感情で動けるし、偶然の出会いから何かを始めることができる。だから、“とりあえずやってみる”っていう行動が、今まで以上に価値を持つようになるんです。
働き方の再設計と“自分時間”の増加
“労働=生活”が終わる世界
これまで、日本の社会って「働くことが人生そのもの」みたいな空気だったんですよね。定年まで働いて、やっと自由な時間が手に入る。でも、AIがどんどん仕事を肩代わりするようになると、“労働の必要性”が減っていくわけで、結果的に「じゃあ、何をして生きるの?」って話になるんですよ。
で、ここで問われるのが「自分にとっての幸せとは何か?」ってことなんですよね。今までは「会社で認められること」「収入を増やすこと」が幸せだとされてたけど、それが手に入らなくても生きていける時代になると、幸せの定義が変わってくるんです。
要は、「生きてるだけでOK」っていう価値観を受け入れられる人と、そうじゃない人とで、メンタルの安定度が全然違ってくる。だから、今後は「心の余白」を持てるかどうかが、生存戦略としてめちゃくちゃ重要になるんです。
“余白”の時間にこそ人間性が出る
AIが作業を肩代わりしてくれることで、人間には“余白”の時間が生まれるんです。で、その時間をどう使うかっていうのが、結局その人の価値を決めることになる。家族との時間を増やすのもいいし、趣味に没頭するのもいいし、何か新しいことを学ぶのもいい。
この“自由な時間”が増えるというのは、実はとんでもない変革なんですよ。日本って、ずっと「忙しいこと=偉い」みたいな文化があったから、ヒマを楽しむことが苦手なんです。でも、AI時代には“ヒマを楽しめる人”こそが強い。
つまり、「何もすることがない時間」に耐えられるかどうかが、これからの人生の豊かさを決めるんです。
AIと“うまく付き合う人”が勝つ
AIは敵じゃなくて“部下”にすればいい
で、ここまで話しておいてなんですが、AIって別に人間の敵じゃないんですよね。むしろ、「どう使いこなすか?」が大事なんです。AIができることを任せて、自分はAIにはできないことをやる。これが最も効率的な働き方なんですよ。
つまり、AIを“部下”として使える人が勝つ時代なんです。経費精算もそう。事務処理もそう。メールの仕分けや会議の要約もAIに任せて、自分はもっとクリエイティブなことをする。そういう「役割分担」を意識するだけで、圧倒的に生産性が上がる。
AIと“競争”しようとするから負けるわけで、“共存”する方向で考えると、未来はもっと明るいんですよね。
“無駄を削る”から“価値を作る”へ
最後に言いたいのは、AIが広がることによって、社会は「効率化の先」に行くってことなんです。今までは「いかに無駄を省くか」が重要だったけど、これからは「いかに新しい価値を作るか」がテーマになる。
つまり、「ムダを削ることで出た時間」を使って、何を生み出すか。それができる人が評価される社会になるんです。だから、自分の頭で考えて、試して、失敗して、それでも何かを形にできる人。そういう人が、AI時代において一番価値がある。
で、それって結局、「人間らしさ」なんですよね。AIにはできない、人間特有の“感情”や“偶然”や“遊び心”。そういうのを大事にできる人が、未来の主役になると思います。
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